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Textwellにコルクボードの仕組みを込める

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テキストを「箱」の集まりと見なす。 すると文章の組み立てが楽になります。

アウトライナーだと記事に変換するのが面倒じゃないですか。 それなら記事のままアウトライナーの所作ができるに越したことはありません。

箱メソッド

「見出し+内容」をセットに書く方法。 Markdownを装飾ではなくテキストの構造化に使う作戦です。 アウトライナーの作法を応用し、文章を組み立てる。

Obsidianの方法論は固まったのでTextwellにも広げてみます。

Zoom

アウトライナーのズームに当たるアクション。 カーソル位置に応じて現在の「箱」のみを表示/編集します。 スライドカーソルが使える。

Import Textwell ActionZoom

今回の変更点は「メニューをやめた」です。 内蔵ブラウザを閉じるとキャンセル扱いになります。 書いた文章を保存するのは「キーボードを閉じる」だけにしました。 この疾走感がいい。 メニューは思考を中断するんじゃないかと思う。

空行で実行したときはタイムスタンプを見出しにしました。 「見出しはあとから考えてもいい」という割り切りです。 中身が固まってからタイトルを決めてください。

Index

Obsidianの「アウトライン」に当たるもの。 文中の見出し(ただしレベル4のみ)を一覧表示します。 内容も二行ほど表示する。 左上の「▶︎」で中身のブロックも展開。 タップすればその「箱」にカーソルを移します。 そのままZoomで編集に移ることもできます。

Import Textwell ActionIndex

こちらもメニューは廃止しました。 閉じればキャンセルになります。 並べ替えなどの変更を有効にするには、カードをタップして「箱」を開いてください。

範囲選択していると、その部分の検索になります。 「▶︎」で一括置換に対応。

コルクボードの思想

Markdownを長く使ってきて、これを装飾だけに使うのはもったいないなと思ってきました。 通常のテキストを書くとき強調とか斜体とかは使いません。 引用も出番が少ないですね。 リストは時々使う。 するとメインになるのは見出し記法です。

Obsidianの「アウトライン」が転機かもしれません。 そこにはScrivenerのコルクボードと同じ発想があります。 章立ての順番は流動的で、それを入れ替えることも表現技法である。 論理的に並べるのでなく、読者の予想を裏切る順列でも構わない。

テキストを区切って、それぞれ情報を担うカードにする。 それがコルクボードの思想です。 その区切り記号にMarkdownの見出し記法が流用できる。 Paperにも採用されていて並べ替えもできるので、これからメジャーになる予感がします。

マークダウン・エディタに「アウトライン」が標準になる。 それはただの追加機能ではなく「書くこと」を一変する革命です。 アウトライナーのノウハウをエディタに転用できる。 Scrivenerのような特殊フォーマットを使わなくてもいい。 も少しデザインがコルクボードに似るといいかな。 こちらの方面に進化するとうれしいな。

まとめ

Textwellは階層構造に対応できないけど、ブログを書くなら十分。


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