この操作は標準でほしい。
Markdownは箇条書き
Markdownは箇条書きを並べて空行で区切る。
このリズムが出来上がると不満が出てきます。 「この空行で挟まれた範囲を何と呼べばいいのか」。 誰も注目していない。 段落に変換されるのだから「パラグラフ」だと思うけど、Obsidianでは「行」を「パラグラフ」と呼んでいる節がある。 「パラグラフを削除」のコマンドが行削除になっている。
そこで便宜上「ブロック」と呼ぶとして、これをコピペする操作がほしい。
carbon.md
templaterスクリプトです。 ホットキーで操作。
<%* e = app.workspace.activeLeaf.view.editor p = e.getCursor().line s = e.getLine(p)if(s){ s = tp.file.content d = s.split("\n\n")for(i=j=k=0; k<=p; i++){ j = k k+= d[i].split("\n").length +1} a = d.splice(i-1,1) navigator.clipboard.writeText(a[0]) s = d.join("\n\n")await e.setValue(s) e.setCursor(j-1,0)}else{ s =await navigator.clipboard.readText() tp.file.cursor_append(`\n${s}\n`)} %>
使い方
カーソルのあるブロックをカットします。 カットされた部分はクリップボードに保存。
上のような範囲がブロックですね。 carbonを実行すると、この範囲が消えます。
そしてカーソル行が空行のとき。 その場合はペーストになります。 カットしたブロックを別のところに移動する。 そうした用途を考えています。
コラージュ思考
前回「プラモデル」に喩えましたが、ちょっと違うなあ。 プラモデルは完成像があらかじめ決まっている。 でも「書くこと」にはその完成像がありません。 何が出来上がるのかわからない。 目標や計画を拒否しています。
手許にあるものを組み合わせて応急的に道具を作る。 いわゆる「ブリコラージュ」のほうが近い。 近いけれど「手許にあるもの」を丹念に育てる側面もある。 とすると、もう少し違う呼び名がほしい。
パーツを寄せ集めて、それまでなかったものを作り上げる。 シュールレアリスムのピカソが考案した「コラージュ」という技法ですね。 作者でさえ何が完成かわからない。 でもコミットはしている。 この相互作用。 そこに身を投じる。
部品が全体をイメージさせ、その全体が部分を呼び寄せる。 それは「書くこと」においても同様です。 部品と全体の揺れ動きに駆動され「何か」が生まれてくる。
その「部品」として「ブロック」は単位である。 そう思うんですけど、そうなっているエディタは見かけないなあ。 まあ、アカデミック・ライティングには向いてない。 何が出来上がるかは本人も知らないのだから。
まとめ
そんなツールになるなんてObsidian自身も知らない。