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Channel: Jazzと読書の日々
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次世代ブラウザのArc Searchを体験しよう

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生成AIがインターネットを作り直す。

Arc Search — 検索を高速化しよう 1.18.0
分類: ユーティリティ,仕事効率化
価格: 無料 (The Browser Company of New York Inc.)

もともとMac用ブラウザのArcがiPhoneに移植されArc mobileになり、最適化されArc Searchに改名し、このたびiPadでも走るようになりました。

ずっと待ってました。 iPadでこそ真価を発揮できる。 そう直観していたからです。

Browse by Me

起動すればすぐ検索。 ここで一度キーボードを閉じます。

右下のApp Settingsを開きSearch EngineをBrowse by Meに変更してください。 これがArcの真骨頂。

検索ワードを生成AIで解釈し、関連するサイトを箇条書きで要約します。 これだけで大まかな概観が掴める。 詳細をそれぞれのサイトで確認する流れになります。

サマリー

ピンチアウトをするとサイトの要約をします。 ピンチアウトは指2本で閉じる動作。

記事のあらすじが表示されます。 とくに海外のサイトですね。 短くしてもらえると「読むべきか否か」を判断しやすい。 腰を据える覚悟ができる。

サムネをタップすると元のサイトに戻ります。

Safariから起動

URLスキームは下記の形式。

arcmobile2://goto?url=URLアドレス

これをレシピにします。

Import Shortcut RecipeArc Search

Sasfariから呼び出すとArcSearchが引き継ぎます。

この30年

httpプロトコルを採用したブラウザMosaicから30年。 はじめはモデム経由で繋いでいたから電話料金がかかりました。 遅かったし、テキストが主体。 それから考えると、こういう進化をするとは思ってませんでした。

大きな変化はレンタルCDやDVDのショップが一掃されたことですね。 音楽や映画を見る方法が変わりました。 本を読むのもKindleになった。 デジタル化によってシミュラークルが溢れています。 オリジナルのない模造品の世界。

ある意味それは「民主化」でもある。 誰でも情報にアクセスできるようになった。 だから気軽に検索します。 調べたいことがあるとき「専門家」を仲介しなくていい。 シャーマン無しに「神」と対話できる。

いや、現代の「シャーマン」はGoogleです。 検索エンジンキリスト教で譬えると、民衆と神の間に「教会」が介在しているカトリックの構造です。 「教会」に権力が移譲される。 「教会」の意向で「見せるもの/見せないもの」の選別がされる。

するとArcはさしずめプロテスタントでしょうか。 個人が直接「神」と向き合う通路を開きます。 まあ、現状はいろいろフィルタが入っているでしょうが、どういう切り口でネットにアクセスするかは個人に任される。

インターネットは全知全能を目指します。 とても西洋的な特性を持つ。 気をつけないと、その毒に当てられ個人は死んでしまいます。 いつの間にか「検索結果」が「自分」を乗っ取ってしまう。 どう感じ考えるかが、ネットを通して平準化されていく。

こことどう付き合うのがいいのだろうか。

まとめ

「今のネット」に最適化されてキビキビ動く。 これに抵抗できるわけがありません。

さて、流された先はどこに行き着くのだろう。 これからの30年をまだ誰も予想できていない。


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