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Channel: Jazzと読書の日々
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MarkdownにQ入力を使うのはどうだろう

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Markdownは日本語と相性が悪い。 そういう内容の記事を立て続けに読んでしまった。

たしかに悪いかもしれないけどユーザ辞書で対処できませんか。

Q入力

とくにiOSでオススメがQ入力。 ユーザ辞書の「よみ」をQ始まりにする方法です。

たとえばリスト記法の -。 これだけのために英字キーボードに切り替えるのも面倒だし、ツールバーに占拠されるのも歯がゆい。 そうした思いがあるならユーザ辞書です。

よみを「qー」にして保存。 これでローマ字入力中でも呼び出せます。

基本となる5種類:#,-,*,>,`を登録する。

いずれもよみを「qー」にする。 これで大幅に改善します。

余談:ちなみにバッククオートのコード化は

`` ` ``

と書きます。 すぐ忘れて、よくパニックになる。

ー入力

フリック入力の場合はQが使えないので「ー」で代用します。 「ーー」と2つ繋ぐ。 日本語のよみで棒引きが2つ続く入力は稀なので、これがMarkdownに使える。

ユーザ辞書で単語に「- 」を入れ、よみを「ーー」にして保存します。

IMEによってはQ入力が使えないので、この「ーー」を試してみてください。 もし「ーー」がダメだったり、単語に半角記号が使えないときは、うーん、「Markdownは日本語向きじゃない」と呪詛してください。

パソコンってヤツは欧米中心主義でネオリベで日本の心が全然わかってない。

Markdownは読者のため

Markdown#,-,*,>, `の5種類みたいに書きましたが、必要に応じて追加してお使いください。 個人的には ####も追加してます。

でもテキストの構造化を考えると、#,-,>の3つでもいい。 この3つは「行の性格を定義する」からです。 性格とは「この行は平文ではない」を示している。

どういうことか。 それは「構造化とは何か」という話になります。 それにはHTMLに至るマークアップ言語の歴史があって、長そうですね、やめましょう。 要するに「型にはめて読みやすくする」を極めるとMarkdownになった。

話し言葉に「見出し」はありません。 厳密な意味での「リスト」も「引用」もありません。 その代わり、相手の顔を見ながら、手を変え品を変え、言葉のやり取りができる。 わからなかったら質問してもらえます。 納得するまで話し合える。

ところが書き言葉だと、そうした臨機応変さがない。 だから「見出し」で概要を伝えたり、適宜リストにすることで振り返りを入れる。 そんな工夫が必要になります。 相手のメールを引用することで、自分の返答が何に対するものかを明確化する。

たとえばLINEとかの、リアルタイムにメッセージを交換する場合、Markdownが使われることはないでしょう。 自分の発言が何に対するものか文脈でわかるので、引用する必要がない。 それと自分の発言がどういう内容になるかは書き終わらないとわからないから、最初に見出しを置くことはできない。 Markdownの出番はありません。

そう考えると、こうしたブログの記事を書く場合も、Markdownを書き入れながら文章を書くわけじゃないんです。 最初に文章をダーッと箇条書きに並べていく。 平打ちでどんどん書いていきます。 Markdownは使いません。

ある程度書いてから、内容の区切りに応じて「見出し」を挿入する。 煩雑になっていると思ったら「以下の3点を検討します」とリストを並べ、それぞれ詳細を箇条書きし、まとまったら再び「見出し」をつける。 相手の発言への返答の場合は、何への返答か示すために引用する。 そういうのが「構造化」です。 そうしないと読みにくい。

構造化は推敲の段階で行い、そのときMarkdownが活躍します。 書きながら使うものではありません。 あとから付ける。 全体の話の流れをわかりやすくする仕組み。

読者のために情報整理するのがMarkdownです。

まとめ

記録もMarkdownで構造化する。 それは「未来の自分」のため。


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